May 20, 2011

20110520言葉-新建築201105月評 内藤廣 

古典的名著である新渡戸の「武士道」を読み直してみる。
平和主葉書であったラスキンの以下の言葉を脚注に
据えているのが目にとまった。

 「私が戦争はすべての技術の基礎だというのは,
戦争が人間のあらゆる高い徳と能力の礎だという
意味でもある。
この発見は,私にとって何とも奇妙で,非常に怖ろ
しいことだったが,けっして否定できない事実に
思えた・・・。
簡単に言えば,偉大な国民はみな,
その言葉と真実と思想の力を戦争で学ぶこと、
戦争に養われ平和に消耗させられること,
戦争に教えられ平和に欺かれること,
戦争に鍛えられ平和に裏切られること,
要するに戦争で生まれ,平和で息を引き取ることが
わかったのだ」

この「戦争」という言葉を「天災」という言葉に,そして
「人間」と「国民」という言葉を「建築」に置き換えてみたら
どうだろう。

Posted by yuzo at 05:53 P | from category: Main | TrackBacks
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