November 26, 2009

20091126イングロリアス・バスターズ

MOVIX川口 シアター2 J-17
創業記念日で、1000円。(もうちょっと見たい映画をやってください。)

この人は物語でも映像でもなく「映画」をつくっている感じがする。
こういう感じは、ウォン・カーウェイにも感じる。

今回は「戦争映画』である。
大規模戦闘系でなく、脱走・侵入・特殊部隊系である。

過去の「映画」によって刷り込まれたイメージを過剰なくらいオーバードライブしている。
ナチはナチなんだけど、ユニフォームとかは格好良く逆にスマートだったり、ドイツ人はドイツ人、フランス人はフランス人というのが、はっきりしている。

あいかわらず、
暴力は暴力である。残虐は残虐である。その表現に躊躇はない。滑稽になるくらいに。

しかし、重要そうに登場させる人間が唐突に死ぬのはちょっとあっけにとられます。
イギリスからの工作員の元映画評論家は何なんだろう。

03:17:00 | yuzo | comments(0) | TrackBacks

November 01, 2009

20091101空気人形

シネマライズBF Kー7
映画の日。

前情報で少しファンタジー色の強い映画かと思っていたが、意外な展開で意外な余韻が残る映画でした。

「誰も知らない」も同じ感じがしたが、突然不可抗力に出来たある種のユートピアがそのユートピアの成り立ちゆえに損なわれてしまう。観客は望んでいないのに損なわれてしまう。
その後ユートピアはどんどん損なわれるのだけれど、それは印象だけで、明確にされず曖昧に映画は終わる。
そのために、ずっと変な気持ちが心に残る。

ぺ・ドゥナの存在と演技と勇気には当然のように賞賛を送ります。

あと、舞台を月島辺りの歯抜けになった長屋のある街並みにしたのが、分断された人々を表すようで興味深かったです。





01:00:00 | yuzo | comments(0) | TrackBacks