November 01, 2009

20091101空気人形

シネマライズBF Kー7
映画の日。

前情報で少しファンタジー色の強い映画かと思っていたが、意外な展開で意外な余韻が残る映画でした。

「誰も知らない」も同じ感じがしたが、突然不可抗力に出来たある種のユートピアがそのユートピアの成り立ちゆえに損なわれてしまう。観客は望んでいないのに損なわれてしまう。
その後ユートピアはどんどん損なわれるのだけれど、それは印象だけで、明確にされず曖昧に映画は終わる。
そのために、ずっと変な気持ちが心に残る。

ぺ・ドゥナの存在と演技と勇気には当然のように賞賛を送ります。

あと、舞台を月島辺りの歯抜けになった長屋のある街並みにしたのが、分断された人々を表すようで興味深かったです。





01:00:00 | yuzo | comments(0) | TrackBacks