June 17, 2008

20080617気になった文章

<・・「呪いの言論」について語る。
気づかぬうちに私たちの社会には
「他人の苦しみをおのれの喜びとする」タイプのマインドが瀰漫しつつある。
自分には何の直接的利益もない(どころか、しばしば不利益をもたらす)
にもかかわらず、それによって自分以上に苦しむ人がいるなら、
その苦しみを自分の「得点」にカウントする風儀がいつのまにか
私たちの時代の「ふつう」になってしまった。
他人の苦しみをおのれの喜びとすることを「呪う」という。
この古い日本語がメディアから消えると同時に、
日本中の人々がそれが「呪い」であることを知らずに、
「呪い」の言葉を吐き散らすようになった。

むろん、呪いは祓われなければならない。
それは「呪うものは呪われよ」ではない(それでは呪いは増殖するばかりである)。
「呪詛には祝福」と人類の黎明期から決まっている。
「他者の喜びをおのれの喜びとする」ことである。・・>



23:27:48 | yuzo | comments(0) | TrackBacks